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ピアノは不実な楽器だ  F・ショパン

天才的な作品をいくつも生み出し、ピアノの可能性を広げたショパンですらこのように思っていました。

ショパンは歌を愛しました。

歌をピアノで表現しようと独自のピアニズムを研究しました。

ショパンと時代を同じくしてリストもピアノの可能性を広げようとピアニズムを研究しました。

ピアニズムは国境と時代を越えロシアのアントン・ルビンシテインとその弟であるニコライ・ルビンシテインに継承され発展されました。

その後もロシア人ピアニストを中心にヨーロッパ、アメリカに広まっていきました。

残念ながら日本には伝わりませんでした。現在も日本の教育現場では100年以上も遅れたメソッドを使いレッスンが行われています。

欲しい音色が出せない方、このように弾いていませんか?

CHECK

・指を上げ下げして弾いている。または上げ下げする練習を行っている。

・肘を回しながら弾いている。(肘を回して音を広げようとしている)

・背筋をピーンと伸ばして弾いている。

・一音一音ハッキリさせるため、指の独立を意識して弾いている。etc...

これらの弾き方では残念ながらピアノの魅力を引き出せません

これらの弾き方をされる方は、次のような悩みもあるかと思います。

・ホールで音が響かない

腱鞘炎や関節炎。

・ピアノの弦を切る。

・本番で急に弾けなくなる。

・多くのテクニックの練習をしないと弾けない。

・一日でも練習をさぼると弾けなくなる。

なぜこのような事が分かるかといいますと、

ヨーロッパに渡るまで私もそうやって弾いてきたからです.

故中村紘子さんはジュリアード音楽院に留学した際に、ロシア人教師であったロジーナ・レヴィーン女史に

才能豊かね。けど古い弾き方をしているから一から直しなさい。

と言われた事を回顧録でおっしゃっています。

中村紘子さんは、自分と同じ思いをさせないために浜松アカデミーを作りロシア人ピアニストを招致し日本の音楽界を変えようとご尽力されましたが現状はなかなか変わりませんでした。

この言葉を耳にした事はありますか?

ショパンピアニズム

重力奏法 重量奏法

耳なじみ無い方もおられるかと思います。日本ではほとんど耳にする事がありません。

 

 

凄く簡単に言いますと腕の重さを利用するメソッドです。

重さを利用する理由については、まずピアノの構造を知る必要があります。

ピアノはシーソー

ピアノの構造は昔と比べると複雑になりましたが、基本的な部分は同じでシーソーのようになっています。

つまりはテコの原理によってハンマーがピアノ線を打っています。

テコの原理ということは、鍵盤を押すものが重ければ重いほど少ない運動量でハンマーはピアノ線を打つことが出来ます。

重さを増やすには?

従来の弾き方ですと、手首で腕の重さが分断され掌と指の重みのみで弾くことになり非常に効率が悪いです。

大きい音を出そうとすると指の運動量を非常に多くしなければなりません。

現代の重くなったピアノを扱うためには腕の重さを手首で分断させず、効率的に鍵盤に伝えなくてはなりません。

そのためには、

手の中の筋肉の使い方(インナーマッスル)

・手首の使い方

を知る必要があります。一流のピアニストの指がほとんど動いて見えない理由は、腕の重さを効率的に利用し指の運動量を最小限で済ませているからです​。

 

特にインナーマッスルに関しては、このメソッド以外で意識する事はまずありえません。

この筋肉の使い方を知らなければ、超絶技巧を必要とする曲は弾きこなせません。

当教室では、筋肉の使い方、手首の使い方などの一番大事な基礎を丁寧にお教えします。

脱力は間違い!?

正直に申しまして、私はこの言葉が大嫌いです。

脱力(力を抜いていく)

 ↓

音色に応じて手の中の筋肉や腕の重さを利用する

というように考え方を変えていかなくてはいけません。

 

これは3ヵ月あれば体感していただくことができるかと思います。

何が変わるのか

このメソッドで演奏すると、ある体の部分が驚くほど自由に使えるようになります。

それは  です。

音を聴いて」という言葉はよく聞くと思います。

実はこれ、凄く高度なことなのです。体の使い方が悪いと何年たっても音は聴けません。

試してみてください、手作業をしながら音楽を聴いている時と、リラックスして音楽を聴いている時では、音の聴こえ方が全く違うと思います。

​日本で主流の弾き方は、多くの手作業をしながら音楽を聴いている状態ですので、どれだけ練習しても音は聴けないのです。

​さらに、

日本では耳を使えないようにする為の無駄な練習が現在でも多く行われています。

・機械的なリズム練習

・指を上げ下げし独立させる練習

・指におもりを着けて弾く練習

これらは全くと言っていいほど耳を使えていません。

音の違い

このメソッドでピアノから出てくる音は、深く、広がりがあります。

ピアノは誰が弾いても同じ音と思われている方、それは間違いです。

​音を響かせることが才能だと思われている方、それは間違いです。

 

感性が働き、理想的な腕やインナーマッスルの使い方ができたとき、

音は舞い上がりホールを隅々まで覆い

減衰楽器であるはずのピアノが歌手のように伸びやかに歌いだします

これは、もちろん音楽的知識なしでは無理です。

レッスンの中でも絵画や音楽史、音楽理論などを同時に学んでいただけます。

表面的にしか説明出来ませんので、詳しいメソッドについてはレッスンの中やBlog『モダンピアニズム』などで丁寧に説明致します。

小学生や中学生につきましては、無意識に美しい音を出してもらうよう説明をなるべく省いてレッスンさせていただきます。

最後に

​日本の音楽教育は世界的に見ても非常に遅れています。

色彩に敏感であるはずの日本人が、いざ音楽となると無頓着になってしまっている事は残念で仕方ありません。

私はあなたが持っている感性を、ピアノを通して表現できるようお手伝いをさせていただきます。

 

ピアノは脳の発達に非常に良いそうです。習い事としてはこれ以上に優れたものはそうないそうです。

ですが私はピアノを習い事ではなく芸術として扱い皆様と共有できたらなと思います。

このように弾くピアノは楽しくて仕方がないですよ!!

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